復興と過疎 〜現場調査@石巻&女川〜


復興支援プロジェクト「道のカフェ」のコアメンバー5人で、フィールド設計調査として宮城県の石巻女川へ。津波の爪痕が深く残る大地を見渡すかのように鯉のぼりが風にたなびいていた。この広範にわたる被災地の復興に向けて、改めて自分たちにできることは何だろうか。今回の調査では、行政、支援団体、市民組織など複数の立場の皆様のお話を伺いつつ、復興2年目のフェーズにおいてプロジェクトが地域に貢献し得る姿を探った。

ただ、各地に足を運ぶ度に強く意識するのは、被災地に限らず日本各地が直面している過疎化という課題。復旧という観点では、必要最低限度のやるべきことが明確化されるため、目の前の作業に取り組みやすい。しかし、過疎に対する地域戦略となると、復興計画においても判然としない。突き詰めたところ、本質的な課題はそこにあるとの認識が、自身の中で日に日に強くなっている。さはさりながら、復興2年目にできることを…