JFN: 工藤泰志さんとの対談
今月後半に全国30のFM局で放送されるJFN "ON THE WAY ジャーナル WEEKEND”の対談パーソナリティとして番組を収録させて頂いた。今回のゲストは、言論NPO代表の工藤泰志さん。工藤さんは、東洋経済新報社にて『金融ビジネス』や『論争東洋経済』の編集長を務められた後、2001年に言論NPOを設立して代表理事に就任。政治や経済に関する言論活動を通じて、日本の主要課題に対して建設的な議論や対案を提案できる新しい言論の舞台を作ろうと尽力されている。工藤さん率いる言論NPOは、アメリカの外交問題評議会が世界の外交政策専門機関を結集して立ち上げた国際イニシアティブ「カウンシル・オブ・カウンシルズ」の常設メンバーに選出。先月ワシントンDCで開かれた総会の模様についてお話を伺った。
詳細はオンエアに譲るとして、一貫して非常に興味深かったのは、市民を主体とする議論形成のあり方についての考察。議論に不慣れな日本人が、市民レベルで対話を深めていくのは容易ではない。しなしながら、適切なファシリテーションさえ機能すれば、瞬く間に議論が形成されることもまた事実。その観点からも非営利組織が真に市民の受け皿となることが必要と指摘する工藤さんは、現在、エクセレントNPO大賞を立ち上げて日本全国の非営利組織に訴求している。これは、研究された評価基準に基づいて、優れた非営利組織を毎年表彰していく枠組み。4万団体まで膨れ上がった日本のNPO群を統一フォーマットにマッピングするのは非常に面白い。社会を動かす本物の非営利組織の創出に、自身も強い関心を新たにした。