釜石市:復興まちづくりの今
東京大学の本郷キャンパスにて、復興最前線で活躍される岩手県釜石市長の野田武則氏を招聘した会議が開かれた。釜石市の「復興まちづくりの今」について共有して頂く機会としての位置づけで、幅広く復興まちづくり関係者が参集した。釜石市とは、昨年秋より、工学系研究科都市工学専攻の社会人チームとして復興まちづくり提案を通じたご縁を頂いている。野田市長とは今年1月以来の再会となり、非常に興味深く最新情報を拝聴した。
今日のお話で最も印象的だったのは、やはり現時点における最新の地域課題。端的に整理すると、雇用の課題、健康の課題、教育環境の課題、地域コミュニティの課題、仮設住宅環境の課題など。とりわけ、「収入が断たれて借金だけが残ってしまった」「高齢者の働ける職業がない」といった雇用周りの課題は深刻である。過疎化が進行する中で如何に地域経済をデザインするか…本質的な問いに直面せざるを得ない。