ミャンマーの都市交通


3年ぶり4度目のミャンマー入りを果たし、ヤンゴン滞在がスタート。昨今の急激な変化がメディアで報じられるなか、実際、ヤンゴン市内のリアルな現状はどうなのか? 急成長する都市の変化に強い関心をもったことから、ハードとソフトの両面から“ミャンマーの今”を浮き彫りにしたいと考えた。常に最新の情報は現場にある。だからこそ、メディアに先んじて現場を渡り歩くことに強いエキサイトメントを覚える。


ヤンゴン市内を巡って最初に気づくのは、都市のフィジカル面での変化。明らかに、都市を走る自動車の台数が急激に増加している。それも、中古車だけではなく新車も多く見られ、やはりTOYOTAが圧倒的多数を占める。取材しながら現場を回ると、輸入関税が大幅に引き下げられ(そうは言っても100%以上の関税はかかる)、Upper Class /  Middle-Upper Class の人々の新車購入が促進されているということが分かった。


一方、道路というインフラの整備は進んでいない。結果として引き起こされるのは「交通渋滞」。この雨期のミャンマーにあっては、雨が降ったときの交通渋滞はひどい。このまま自動車の台数が増え続けると、都市の交通麻痺は深刻な問題になることが容易に想像できる。政府も道路整備に割ける予算がないため非常に危うい。都市計画はすっぽり抜け落ちている様子が窺える。生きた情報が次々と垣間みれて実に面白い。