声による瞬間芸術 〜Android au CMナレーション1周年〜


自身の構想に基づくソーシャルデザインワークを推し進める上で、取組活動やアイデアを広く伝える表現活動は重要な一翼を担っている。状況に合わせて様々な表現チャネルを柔軟に活用する形で情報発信を展開しており、DJ/MC/ナレーターという声による表現もその一つ。直近のCMナレーション活動実績を整理していた際、ちょうど昨年の今頃にCMナレーションを務めさせて頂いた "Android au with Google" のレディー・ガガ編の全CMをとりまとめた高画質動画を偶然にYoutubeで発見。自身のCMナレーション活動歴においても代表作の一つになったメモリアル作品で、改めて貴重な巡り合わせに深く感謝するとともに、声による瞬間芸術のもつ深みに想いを馳せていた。



とりわけ、コーポレート・アイデンティティに直結する一発一言系のCMナレーションは、微細な違いで受け手の印象を大きく変える奥深い世界。声のトーン、滑舌、スピード、ブレス、間、崩しなど、複数の変数の組み合わせを瞬間的にコントロールして表現する。これを分単位で限られた収録時間内に体現するのは容易ではないが、自身の置かれる1回限りのシチュエーションの中で何をどこまで表現できるかを問われるという点において、自分にとって非常に魅力的な瞬間芸術であり続けている。自身の構想を世に伝えていきたい想いと表現追求への純粋なる好奇心から始めたDJ/MC/ナレーション活動も15年目になるが、声による表現追求は飽くなき創造の世界に自身を惹き付けてやまない。