ミステリーハンター@バルセロナ


ヨーロッパでの都市工学的リサーチの最終日は、バルセロナで世界ふしぎ発見的にミステリーハンター。建築と食文化のオムニバス形式で探索を試みた。ガウディのサグラダファミリアは、溢れる観光客の行列でグダグダファミリア。永遠の工事中は外から見守ることにして、ドメニクのサンパウ病院へ。芸術には人を癒す力があるというドメニクの信念が貫かれた建築は、病院としては見事にオーバースペック。結果的に病院機能は停止してオフィス使用に切り替わる計画を聞くにつけ、芸術性と機能性の均衡点に思いを馳せる。サンタ・マリア・ダル・マル教会のミサに参列してアーメン。

急速に意識は食文化のミステリーハンティングに切り替わり、カフェ研究家としては外せないデザート系統をチェック。修道院で受け継がれてきた手作りスイーツが並ぶカフェ「カエルン」では、程好い甘味と上質な紅茶で生きカエルン。勢い余ってバルセロナっ子に愛される甘味処「ラ・パリャレサ」に突撃すると、想像を遥かに超えたチョコラーテの甘さに仰天してレ・ミゼラブル。気を取り直して、カタルーニャのピンチョス探検隊と化す。言うまでもなく、ピンチョスとは一口サイズの気軽なおつまみ。ビールとワインが加わればグッドチョイス。ミステリーハンターの意識は、バルセロナの夜の彼方に昇天していった。